新しい未来を創るのは、
一人ひとりの「人間力」

人の在り方が問われる今だから

企業にはたくさんの悩みがあります。
経営者の立場での悩み、管理職としての悩み、現場での悩み。それは「今を生きている自分」にとっての課題が無数に存在しているからだと思います。
これは人レベルでも、組織レベルでも同じです。組織にもたくさんの課題があるものです。
たとえば、リゾングループはオーナーさまやお客さまとの距離が非常に近いことが特徴です。
そのなかで、お客さまから「若い社員が増えたね」といったお声をいただくことが増えています。
小さな不動産会社だった当社を、ここまでの規模に育て上げた先輩方は、やはりお客さまへの気遣いなども含め、細かいことまで徹底して配慮し、実践してきたことから生まれた「信用」だと思います。諸先輩方の「信用」と「企業としての想い(マインド)」を若い社員に伝えていかなくてはなりません。
私はどんな事業でも、課題でも、最も重要なのは「人」であり、その「人間力」だと考えています。
社会を見渡してみると、今まで物事を深く考えずに生きてきた人がとても苦労する時代になってきたように見受けられます。
仕事を受ける「実力」も、人と向き合う「対人力」も。
やはりしっかりと鍛え、身につけて行かなければならないものなのだと感じています。
社員の成長が企業の成長にも繋がります。
私は、そしてリゾングループは、これに真剣に向き合っていこうと考えています。

悩みに打ち負けない「人間力」

私たちの世代では、部活でも何でも上の方々に意味も分からずやらされて、繰り返しやっていくなかで意味と意義を見出していくという感じでした。
筋トレをして、体ができあがってから「ああ、なるほど」と分かってくるように。
これが若い世代になるほど、体験する前に頭で考えてしまっているように思えます。
でも、若い世代であればあるほど、考えるよりもまず「やってみること」が大切であると思うのです。
言葉にすると少々乱暴に聞こえるかもしれませんが、若い頃は「教えてもらうことができる」貴重な時期なのです。
その時間を目一杯つかって、とにかく動き回る。
先輩の真似をしてやってみる。
失敗してもやり直せばいい。成功するまでやればいいのです。
当然失敗したら叱られます。でも、それが大切なのです。そこで正しいやり方を見つけ、自分のものにする。
そうやって叱られたりするなかで、「打たれ強さ」も間違いなく身につきます。そして失敗をリカバーする力も身につきます。
当グループの会長が「“学ぶ”ではなく“習う”ことが大事」(※1)と口にしますが、その通りだと思います。

※1...教わったことを繰り返し練習し、経験を積んで自分のものにするという意味。

リゾングループを志望される皆さんにはぜひ知っていただきたいのですが、リゾングループの姿勢やマインドには「空手」と「禅」が大きく関わっています。
これは会長が、人生を賭して空手と向き合ってきた武道家であり、同様に禅の道を歩んできたことに起因します。やはりどちらもまず「やってみる」こと、そして「信じてやり続けること」が大切なものです。
リゾングループでも、こうした「やってみる」が大切な姿勢として受け止められています。
リゾングループに入ってくれる皆さんにも、「まず動くこと」「体験すること」を大切にしてほしいと思います。それが、皆さんの大きな成長に繋がると考えています。

人は自らの意思で進む力を持っている

人を育てていくということを考えたときに、重要になってくるのが接し方です。
「ゆとり教育」と言われた世代が持つ雰囲気や、さまざまな要因があると思いますが、はっきりしているのは「叱れない社員」が増えてしまったという現実です。
「怒る」ではなく「叱る」。これが難しいのです。
グループ各社を見渡してみても、仕事ができる人、そして人と向き合うことができる人というのは、やはり厳しさを持っています。
そういう方々は、自他ともに厳しいからこそ、周りもよく見ているし、指摘もします。
ただ、無闇に怒るのではなく、厳しくするからこそ、何かを達成できたときには「よく頑張ったね。よくやったね」としっかりと愛情をもって褒めてあげることができる。これが大事だと思っています。
怒るのではなく、叱ること。
足りないことを気づかせてあげられること。
そして褒めてあげられること。
こうした厳しさと愛情が必要なのではないでしょうか。
私たちは、こうしたことを仕事環境のなかで意識することで、自らの意思でしっかりと考えて、行動できる「中身のある人間」として、一緒に成長していきたいと思っています。
社員は駒であり、思い通りに動かせば詰将棋のように成果を上げられるという経営者も稀にいます。でも、私はそういう経営者になりたいとは思いません。
人には幸せになる権利があります。
自らの意思で動いて、進んでいく存在です。
もちろん、間違った方向に行こうとするのを止めたり、正しい方向に導いたりするのはとても大切なことですが、恣意的に操ろうというのは違うと思っています。
たとえば経営者がデキる人間になって、その思い通りに引っ張っていくことが決して素晴らしい訳ではありません。
一人ひとりの意思で正しく進んでいけるようにして、それを活かしてあげられるよう整えていくこと。
それができたとき、皆さんが物凄く成長してくれるということに気づきました。
私が副社長だった頃は、それまでは当時の社長(現会長)に反発することが多くありました。でもこれに気づいたときに、「これが自分のやるべきことなんだ」と実感することができました。それからはほとんどぶつかることもなくなりました。これは、自分でも変わったと思いますし、会長や恩師にも言われます。変わったというより、周りの皆さんに変えていただいたのでしょうね。
私もこうやって、少しずつ経営者として成長しているのだと思います。

みんな違っているから、良い

よく「親は偉大だ」と言ったりしますが……やっぱり敵わないなぁと思うときがありますよね。皆さんはどうですか? 先ほどお話した会長は私の父なのですが、その「人との向き合い方」や「自身との向き合い方」を目の当たりにした瞬間、「やっぱり凄いな」と感じます。一番は「人としての凄さ」ですね。
本当に困ったときに、バシーンとやるこの判断力と言うか、カリスマ性というか。やっぱり「凄さ」という言葉になるのですが、私はこういうものを持てるんだろうかと思うときもあります。
以前、会長とぶつかっていたときというのは、自分自身がそうした「凄さ」に気づくこともできないレベルだったのだと思います。
いまはその「凄さ」が少しわかるようになりました。
でも、その「凄さ」に追いつく必要はないのかもしれません。
近づきたいとは思います。本当に心からそう思います。
でも、追いつかなければならないとは思いません。だって「人それぞれ」ですから。
自分という素の人間で、逆立ちしても勝てないものはあります。でも、自分が得意な分野からならば、近づくことができるのではないでしょうか。
人それぞれがみんな違っているから、素晴らしい。
いつか、会長や恩師から「お前はこの分野では並んだんじゃないか」って言われたいと心から思っています。
みんなが同じになる必要はない。皆さんは一人ひとり違っているから、その違っていることをチカラにしてほしいと思っています。

ちなみに、これからリゾングループに入社してくださる皆さんにはぜひ知っておいてほしいです。
会長、橋本岩樹という「人」。
自分の親だからとか、会長だからという意味ではなく、本当に「凄い」の一言です。だから今でも会長の挨拶とか、訓示とか、そういう言葉をしっかり聞きたいと思っています。挨拶なんかは手帳に書き留めているほどです。
「何でコレをいま言ったんだろう」とか、その意味が後から分かってくることもたくさんあります。
リゾングループは、こんな「凄い」会長が育てた会社であり、そこで育った人がたくさんいる会社です。私が自慢に思っているところです。

「自己ベストを尽くす」を忘れないで欲しい

「自己ベスト」という言葉があります。スポーツの世界ではどの選手も「自己ベスト」を尽くしています。同じように、私たちも仕事や人生で「自己ベストを尽くす」ことを忘れずにいてほしいと思います。
人生を振り返って、学生時代のあのときの「ベスト記録」を超えろという意味ではありません。
日々生きているなかで、今日の自分よりもさらに前へ、という意味の「自己ベスト」です。
たとえば、仕事でいうなら「8月は50人のお客さまから、ありがとうと言われた」とします。
それなら「9月は51人から言っていただけるように頑張ろう」という意味の「自己ベスト」です。
昨日、仲間に言えなかった「ありがとう」を今日伝えようとか。
そういうものがあるだけで、人生は全然違うと思います。
実際に、上司から進退を問われるくらいにギリギリの状態の社員がいました。そうした人も、たったひとつのきっかけでガラッと変わり、「自分はお客さまの喜びのために在るんだ」と言って、イキイキと仕事に取り組んでいる社員もいます。
そのきっかけになったのが「ありがとうカード」という制度です。
これはアフターメンテナンスの部門からスタートしたものです。
アフターメンテナンスというのは、たとえば物件の上階からの水漏れ対応であったり、インフラトラブルであったり、緊急性が高い仕事が多いものです。そのためお客さまからお叱りやクレームをいただくことも少なくありません。でも、訪問した際には必ずこのカードをお渡しし、提供したサービスや対応がどうだったかをご記入いただくことにしました。
そうすると、そこにいろいろな声が出てきます。
「迅速に対応してくれて助かった。またよろしくお願いしいます」とか。
「一生懸命やってくれて、その対応に感謝します」とか。
それまで日常業務では触れることができなかったお客さまの「ありがとう」というお気持ちに、直接触れることができるようになり、自分の仕事がこんなにも誰かの役に立っていると、社員が感じることができるようになったのです。
先にお話しした社員は、それまで自分の頑張りがお客さまとどう結びついているのかわからなかったそうですが、このカードのおかげで確かな「実感」を持つことができたのだと思います。
この「ありがとうカード」は、今も継続して取り組んでおり、社屋に掲示してあります。必ず全社員の目に入るところに張り出していますので、もし来社する機会があったらぜひ見てほしいと思います。こうした喜びのシェアも、実はリゾングループが大切にしていることなのです。

“ふるさとまちづくり企業”として

私たちは「不動産会社」ではなく“ふるさとまちづくり企業”です。
これはなかなか難しい理念なので、ぜひこのウェブサイトを隅々まで読んで、感じて欲しいところですが、この“ふるさとまちづくり”に取り組もうと思ったら、やはり「コミュニティ」という考え方がとても重要になってきます。
「コミュニティなくして“まち”はない」といっても過言ではないと思います。
まず、ここで大切なのが、“まち”に住む皆さまと一緒に歩んでいくためには、スタッフ一人ひとりの「人間力」が大切だということ。つまり人として向き合っていくことが大切だということです。
「リゾンさん」から「リゾンの○○さん」になり、やがて「○○さん」になっていくように、一人ひとりがお客さまと誠実に向き合っていくことが必要だと思っています。
リゾングループは朝霞市の夏祭り「彩夏祭」をはじめとして多くのイベントに参加していますが、先輩たちと地域の皆さまの関係にぜひ注目してほしいと思います。
こうしたお付き合いができるのは、先輩方の「人間力」の賜物だと思っています。
リゾングループは、これからも地域の皆さまはもちろん、行政や地元企業の皆さまとも結びつき、不動産サービスに留まらない多彩な“ふるさとまちづくり”に取り組んでいきます。
いま、私たちが求める人材は、こうした想いや理念に共感し、一緒に取り組んでくれる仲間です。
地域の皆さまと誠実に向き合うことができる人。
礼節をもって、心根を曲げずに向き合える人。
何にでも体当たりで向き合い、乗り越えていける人。
それを支え、一緒に頑張ってくれる仲間を大切にできる人。
そして「自己ベストを尽くす」ことができる人。
そんな皆さんと一緒に毎日を過ごすことができたらと願っています。
ぜひ、一人ひとり違う皆さんの力をリゾングループで発揮してください。

株式会社リゾン 公式サイトへ
新卒エントリー